8 支援の記録(ケース記録等) (自治体の実地指導の主な指導・指摘事項の事例)

 

(1)現状・課題事項

1)特記事項があった日以外は何も記録していない。

2)行った支援や訓練の具体的内容が記録されていない。

3)作業の名称(「袋詰め」「塗り絵」など)だけが記載されており、利用者の様子が記録されていない。

4)担当者会議等の参加者の氏名や記録者の氏名が記録されていない。

5)記録が全く無い。

6)ふりかえり

6−1)個別支援計画で定めた目標に沿って利用者の様子を見守り、記録しているか?

6−2)利用者の状態が落ち着いていても、本当に毎日同じ状態か?  1 週間前、1 カ月前と比較して、何らかの変化があるか?

6−3)支援の記録をどのように活用しているか?

 

(2)指導事項

1)事業者は、利用者一人一人について、「どのような課題分析に基づき、どのような 支援を提供したか」を説明できなければならない。支援の記録は、利用者の支援方法を見直すためだけでなく、事業者の説明責任を果たすためにも必要となるもの。

2)また、提供した介護や訓練の具体的な内容の記録は、事業所が支援を提供した事実の裏付けであり、報酬を算定する上での根拠となるものです。請求が適正に行われていることの証明にもなるものなので、適切に記録し、5 年間保存する必要がある。

3)利用者の様子や、それに対して試行錯誤を重ねた支援の経過を記録するため、どのような記録のつけ方・在り方が望ましいか、職員間で検討をすること。